私たちは普段モノを書く時に無意識に言葉や漢字を選んでいます。
その選択理由は常用漢字であったり長年の勘であったりと様々ですよね。
別に文学者でなくても一人前の社会人として適切な言葉を使いたいものです。
この気持ちにピッタリな言葉は何だろうと迷うことはありませんか?
この記事では、インタビュー&紹介文ライターが言葉と漢字の選択を探ります。
今回取り上げる漢字は「おすすめ」(お勧め・お薦め・お奨め)です。
「おすすめ」する漢字に迷う
「おすすめ」という言葉に対して漢字はいくつかあります。
ブログやSNS、パンフレットやちらしにも使われている機会は多いですよね。
いざ使う時、どの漢字を選ぶか迷うことはありませんか?
むかしむかし、個人的に良いと思うことを価値観の合う方に紹介するブログを始めました。
その頃は「お勧め」の漢字を多用していましたね。
「おすすめ」にピッタリの漢字とは。
改めて、どんな時にどんな漢字を使うのがふさわしいのか見て行きましょう。
1.お勧め
常用漢字。
- 励ます
- 誘って仕向ける
手元のコンパクトな辞書では(奨める)ともありました。
お誘いする、うながすという意味がこめられています。
熟語の「勧誘」「勧告」にもこの漢字が入っていますね。
相手の行為をうながす時に使う漢字ですね。
2.お薦め
常用漢字。
- 推挙する
- 推薦する
たくさんの候補の中から、良いモノをおすすめしたい時に使います。
「この品物が一押し!」などと使うの場合はこちらがふさわしいですね。
3.お奨め
常用外。
意味はお勧めと同義です。
熟語では「奨励」や「勧奨」という言葉もありますね。
会社の数値目標の張り紙などで見かけたことはありませんか?
ちょっと古めかしい堅い印象に感じますね。
4.進める
おまけにもうひとつ。
常用漢字。
- 前に出す
- はかどらせる
これは意味合いが違うので迷いようがないですよね。
ただ「おすすめ」の変換候補には入ってきます。
うっかり間違えない様にしましょう。
「おすすめ」の漢字選択まとめ
「お勧め」と「お薦め」の違いを区別するのがポイントです。
行動をうながすためのお勧めか、候補の中から推薦するお薦めなのか。
違いを意識して使い分けるといいでしょう。
個人的には、ブログでご紹介しているものは全て実体験を経ています。
”楽しいですよ。皆さまも○○してみてはいかがですか?
”コレ、良かったですよ。皆さまも使ってみたらいかがですか?”
などと行動をうながす「お勧め」になりますね。
また、実際に選ぶのは読まれた皆さま。
ご紹介している中から”お好きなものをお選びください。”というスタンスも大切です。
その意味では「お薦め」の漢字がふさわしいでしょう。
ブログやフライヤーなど、身の周りで何かをおすすめする機会は意外に多いです。
微妙なニュアンスを表現する時には、上手に使い分けてくださいね。